2005年01月05日

懐かしい話 第5話

※月刊みりさばの移動に伴ってミリブロに転載された過去記事です。

 さて、今回は前回フルオートガスガンという全く新しいエアガンに撃沈された我々のその後である。
 あの恐怖の事件があった翌月くらいからチームメイトは全員うわごとのように「ガスガンガスガン」と騒ぎだし当時の我がチームにも一大ガスガンブームが始まった。我々のメインウェポン近代化計画の始まりである。

 我々はあの悲劇を繰り返すまじとない金はたいてガスガンを購入した。よくわからなかったというのもあるがとにかくガスガンがほしかったのである。そんなことだからはじめの頃はガスガン神話に踊らされていてかなり無駄 な買い物もしていたような気がする。

 市場としてもまだまだできたてのガスガンは玉石混合の状態で(でも、このころはガスガンに限らずエアガンは全部そんなもんだったかもしれないなぁ)メーカーによって性能の差がすごかったり数ヶ月使っているとガス漏れがものすごくなるヤツとかいろんな物があった。そして、様々なメーカーがこぞってガスガンを開発したためだんだん値段が下がってきた。ありがたいことだ。
 エアガンを駆動させるためのガスも単なるフロンガスからエアタンクと呼ばれる圧縮空気をためた大きなタンクを背中に背負うような物がでてきた。この圧縮空気は気温に左右されやすいフロンガスの欠点を補う画期的な物だったので非常に普及したんだが、タンクが今考えると非常に大きな物だったのでこのころのサバイバルゲーマーはみんな背中にこの大きなエアタンクの入ったリュックを背負っていてまるでモビルスーツのようなありさまだったのだ。

 で、我々も最終的にはやすくなってきたガスガンを装備しこのエアタンクを背負ったゲーマーになっていくのだが、それまでの道のりはなかなか長かった。
 本体がまだまだ高かったんでパーツを買ってきてユニットだけで概観はジャンクの寄せ集めで作ってみたり、ユニットそのものをゴムだのパイプだのから作ってみたりといろんなことをやったけどそのほとんどが実戦でメインウェポンとして使えるものにはならなかった。もう、ただガスで弾が前に飛ぶだけ!
 今にしてみればお金の無駄遣い!たぶんそれにかけた資金を全部集めればまともな ガスガンの1丁くらいかえたかもしれないけど少なくても私はあんまり後悔はしてい ない。
 なんか世界に1丁の俺様専用銃をつくってるってこの感じはものすごく楽しくてそれがあまり多くない出費でできるもんだから結構はまってしまった。まぁ正確には累計するとかなりな額なんで多くない出費てぇのは嘘になるのだが.....
 このころの冗談ヒット作でフロンガスのかわりに2人組で射手の後ろに空気装填手が控えていてエアポンプを一生懸命に動かしてフルオートさせるって銃を作ったことがあった。フロンガス代も馬鹿にならない!ってことで廃物利用でこんな銃を作ってしまった。機動性が悪くてあっという間にねらい撃ちされてどうにもならなかったのだが...

 そんな感じで初期のころに自作を繰り返してきたためだろうか?我々は専門ショップでチューニングされたカスタムよりも自分の知恵とアイディアで作成したオリジナルの銃を好んで使うようになってしまった。やがてそれはより高性能なものを求めるのではなく「とにかく戦場でインパクトをとれればいいのだ!」という間違った(笑)チューニングへ走っていった。そしてそれは「それぞれが己を信じて自分理論に基づく勝手なカスタムウェポン」を模索しはじめてしまったのだ!
 多弾数、大容量を求めて巨大なタンクとどうしようもないくらいのマガジン装備の大容量 派(身動きとれねーぞっ!)、格好にこだわって実物のマガジンを改造した外見派(でも給弾性能はいまいちだった)、機関部が駆動するときの反動にとりつかれてやたら反動の大きい銃を作っていたのは....俺か....
 今回の写真はそんな我々の絶頂期の集合写真です。銃から服装から全然統一がとれていないのがわかるでしょ?
 このへんは洋服の項目でも書きましたが我々は「他人と違ったことをして戦場で自分をアピールする」ってことにこだわっちゃっていたんだな...
 コレが正しいか正しくないかは正直わかりませんが、楽しかったことは確かです。もし、機会があればみなさんも自分でパーツを組んでみたり、ストックにちょっと色を塗ってみたりフレームを塗装したりして「俺様カスタムウェポン」ってのを作ってみてください。箱出しそのまんまの銃よりいっそう愛着がわくこと請け合いです。
 最近の銃は完成度が高くて箱から出した状態でそのままゲームに持っていくことができますがちょっと前までは調整しなければなかなかきれいに動いてくれない。ちょっと調整しただけで見違えるようによくなってゲームで大活躍...そんなことを夢見て調整に明け暮れていた...そんな頃の懐かしい話です。


  

Posted by さめ ひろし at 23:11Comments(0)懐かしい話