2015年02月22日

月間みりさば 2015年02月号 そういえばスコップいっぱいあるなぁ


 まだまだ寒いですが、少しだけ外に出てもいいかなぁって感じになってきました。

 ちょっとだけ暖かくなってきたので今回はぼちぼちアウトドアにも使えるもののご紹介です。

 何かというとそれは、スコップです!

 近代装備では重要視されなくなってしまいましたがちょっとまえまではスコップっていうのは兵士の必須装備みたいなものでした。
 日常の陣地作成のみならず非常時に個人用の掩体壕を掘るなんてこともありますからねぇ。

 映画「プラトーン」でも新人兵士のチャーリー・シーンが陣地作成をやらされているシーンがありましたね。

 金属製でそこそこ重いスコップは白兵戦兵器としても有効だったようでグラインダーで刃を付けた兵士もいたとか......

 二次戦からちょいまでくらいのコレクションの多い私はこの手のスコップがそれなりにうちにあるんですね。

 今回は私のコレクションから各国のスコップを紹介しましょう。


 WW2当時のドイツ軍。
 ただし、実物ではなく戦後別の国で作られた同型の代用品。
 先は平たいので硬い土では苦労します。そのため、この後のモデルでは先が鋭角で先端が折りたためるように改良されました。


 ソ連軍。
 ドイツ軍と概ね一緒ですね。スコップケースが布製なのですが、実は革よりも使いやすいです。
 物持ちのいいソ連軍はこのスコップが90年代でも使われているのがニュース映像なんかでも見たことがあります。
 さっすがー。


 イギリス軍。
 こういう組み立て式のスコップが装備されます。
 この棒の部分がしっかりと止めないと抜けるので注意が必要なのがポイント


 組み立てるとこんな感じになります。ブレードが一番小さくて正直かなり使いづらい。
 自分は手に入れたスコップは一度はしっかりつかってみるのですが、この英軍のだけは使う気になれませんでした。


 アメリカ軍。
 自分の持っているのはナム戦で使用されていたM56。
http://www.ihagun.net/product/19
http://www.ihagun.net/product/172
 残念ながらいは軍では今SOLD OUTになってますが(自分が売り切れにしたんじゃないですよ(汗))。二次戦のM43スコップにピッケル機能が追加されています。


 ピッケルはこんな感じにもつかえますが


 こうやってクワとピッケル兼用にする方法もあります。
そこそこ重いのですが柄が長いので使い勝手はなかなかいい。


 これは西ドイツ(現用ドイツ)軍の新、旧です。三つ折でサイドにノコギリ状のギザギザがついてます。
http://www.ihagun.net/product/17
 面白いのは米軍のスコップとほぼ同じなんですね。
 カバーは統合ドイツになってから迷彩布製になりますが、それまでは米軍のものとカバーまで一緒でした(スライドキーパーまでいっしょ)。


 そしてこれが中国軍のものです。これまた米軍タイプ。
 陸上自衛隊でもこの「三つ折り、サイドにギザギザ」が採用されていますから携帯用スコップの完成形といってもいいでしょうね。


 ただし、中国軍のは布製のケースがすごく安っぽいかわりにピッケル機能が追加されています。

 いろいろとご紹介してきましたが、米軍の三つ折スコップ。車の中とかに常備しておいたりするとアウトドアだけでなく意外と便利いい一品であります。
 文字通り携帯してはいかがでしょうか?
  

Posted by さめ ひろし at 08:29Comments(0)