2005年01月12日

思い出の俺様ウェポン 「初代 93R」

※月刊みりさばの移動に伴ってミリブロに転載された過去記事です。

思い出の俺様ウェポン
「初代 93R」

 懐かしの俺様ウエポン。今回はガスハンドガンの黎明期にその名をとどろかせたMGCのベレッタ93Rの登場です。

 当時モデルガンのみを販売していたMGCがその技術力を結集してエアガン業界に参入した記念すべき第1作目がこのセミオートガスハンドガン「ベレッタ93R」でした。
 MGCの力の入れようも相当な物で、ちょうど93Rが登場した映画「パリ警視J」とタイアップ、新聞広告に映画の宣伝といっしょにガスガンのプレゼントが載ったりもしました。ただし、パリ警視Jはアクション映画じゃなかったので93Rの活躍のシーンはほとんどなかったのですが...
 実は当時、ガスガンはすでにフルオートガスガンではJACがバトルマスターI、セミオートガスガンではウェスタンアームズがセミオートライフルのAR-7を発売しており、業界初のガスガンでなかったにも関わらずその完成度の高さ、そしてハンドガンというコンパクトさが受け、あっという間にガスガンのスタンダード的な存在になっていきました。

 セミオートハンドガンという銃は「近距離戦にめっぽう強い」「隠密行動が可能」「ちょっとでかいがサブウェポンとして使える」といろいろな要素を持っていたためブッシュの中に忍者のように隠れるゲーマーを生み出したり、連射のきかないライフル使いは近距離専用のサブウェポンとして93Rを持ったりと戦場では大活躍をしました。
 珍しいところでは、93Rの後期型モデルは映画「ロボコップ」に出てきた銃にカスタムされたモデルも発売されました。この「ロボコップカスタム」はその外観の良さから「ロボコップ2」のアクション用のプロップガンとして使用され、当時MGCにはその購入時の写真と証明書が店内に飾ってありました。モデル品が本物の映画の銃になってしまうというのはなかなか珍しいことではないかと思います。
 その後、いろいろなメーカーからガスガンが発売され、ガスハンドガンは珍しくはない銃になっていきました。しかし、どうしても私のようななつかしい人にはガスハンドガンというとまず93Rが頭に浮かんでしまうのです。



  

Posted by さめ ひろし at 23:26Comments(0)懐かしい話