2015年03月22日

月間みりさば 2015年03月号 ウッドランドの新しい遊び方を探る


 私のような年代になりますと、ウッドランドっていうのはもう基本中の基本みたいな感じで、米軍集めてなくても1着くらいはある軍服っていう感じなんですが、今の人はどうなんでしょうね?
 とまぁそういうことで今月はウッドランドの話です。


 WOODLAND(M81迷彩)は1981年から2000年まで使用された米軍のBDUでおそらく史上最多生産数の迷彩服だろう。
 余談ですが、このフォーマットになる前のいは軍のタイトルロゴのバックもウッドランドでしたなぁ。

 本来迷彩というのは「目立たないための服」なんですが、ウッドランドは野山が想定なので町中ではむしろ目立つ。
 柄の特徴もあるのでウッドランドってのは「記憶に残る迷彩服」といえる。

 余談ですが、現在主力のACUやマルチカム迷彩はウッドランドのような「まわりの景色に合わせた柄」ではなく「記憶に残りにくい」というコンセプトで作られているので地形を選ばずに迷彩効果が得られるのが特徴です。

 さて、そんなウッドランド迷彩はその生産数の多さから米軍だけではなく、ゲリラなどが使用している例もあり、ウサマ・ビン・ラディンがウッドランド柄のM-65ジャケットを着ていたことなどは記憶に新しい。


 今月はそんなウッドランド迷彩服で遊んでみようということで「ウッドランドをつかって米軍じゃない軍装」で遊んでみました。



 これはユーゴスラビア紛争のボスニアあたりの民兵を再現してみた例。
 ボスニアやクロアチアの国はこのウッドランドを採用していて、クロアチアではオリジナルのウッドランド迷彩なんてのもある。
 予算の関係から民兵なんてのはごちゃまぜ装備がいっぱいあったので、当時の写真などを参考に各国装備を組み合わてみた。
 サスペンダーとヘルメットのみユーゴスラビア装備だけどほかは東西各国装備の組み合わせである。
 銃はトンプソンM1A1。東ドイツのマグポーチに無理やりマガジンを収納しています。


 そしてコレは友人のクロアチア兵士の装備例。ウッドランドだけどジャックブーツを履いている例。
 これもちゃんと(?)米軍のウッドランドなんだが、こうやってクロアチア軍の装備を決めてしまうとなんだか別の国の軍服に見えちゃうもんです。


 ヘルメットをユーゴ軍のものにしてみるともっと印象が変わりますね。

 ウッドランドが正式採用の座から降りて15年が経過した。
 あれほど当たり前のようにあった迷彩服もいつかはなくなって「ウッドランドBDUのモデル品」が出てくるかもしれないよねぇ。

http://www.ihagun.net/product/1278
http://www.ihagun.net/product/1288
 ぼちぼち各軍装品店の在庫もわずかになってきています。
 サイズの合う人は見つけたら最後のチャンスかもしれませんよぉ。


  

Posted by さめ ひろし at 03:04Comments(0)月刊みりさば