2022年09月23日

月間みりさば 2022年09月号 スポンジガンは危険なのか面白いのか?

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 今月はトイガン関係でTVのニュースにもなったスカイマーシャルと最近の新しいジャンルのおもちゃの話をしましょう。
※タナカガンワークスのシステム名が誤っておりましたので修正しました。申し訳ありません。



 最近(いやもっと前かな?)、エアソフトともモデルガンとも違うスポンジ弾の銃がちょいブームだ。
 きっかけはハズブロ社の NERF(ナーフ)というスポンジ銃の子供のおもちゃだったんだけど、ここ最近この系統の中華のチープハンドガンがなかなか面白い状態だったのだ。

 特にこのウェブリーなんかは所ジョージさんとかマック堺さんも取り上げたりして、リアルなアクションができるということでなかなか話題だったりしたのであります。
 アマゾンの画面だけなのはすまん。このカラーじゃなくてブラックモデル買おうと探してるうちにまた市場から消えちゃって変えてないんです(orz)。
 マック堺さんもyoutubeでレポートしていますね。

 このスポンジガン。リボルバーはリアルな動きで遊べるのはもちろん、オートマチックも手動だけどライブカートだったりするのでお部屋でガチャガチャ遊ぶ用途としてならお値段も手軽でなかなか楽しい。

 で、そんなブームの中、金属パーツ多めのかっちりした作りのスカイマーシャルという銃が実弾がうてるかもしれないっていうことで回収騒ぎになってしまったのだ。


 日本の場合、トイガンが規制される理由は2つある。
 まずは準空気銃というやつで2007年に制定されたもの。

 0.989ジュールを超えたものに当たるもので、パワーアップをさせたり海外の日本仕様じゃないハイパワーなエアソフトを購入したことによって起きる問題。
 海外製エアソフトで日本仕様になってないものには箱出しでもこういうのがあるので海外製の銃を個人売買で買ってる人は注意が必要。
 初速計持っていない人で不安のある人は空き缶を撃ってみるといい。一発で片面でも抜けちゃうならかなり危ないからデチューンが必要だ。

 もう一つが今回の「改造すると実弾が発射できる可能性のあるやつ」。
 いままでニュースになったような有名なものだとコクサイのM29、アサヒファイヤーアームズのM40、タナカガンワークスのカシオペアシステムあたりかな?
 実はこれ、すべてが蓄圧カートリッジという「カートリッジにガスを入れて発射するタイプのエアソフトガン」である。
 機構上、実銃に近い構造になっているので、規制されやすいのだな。

 コクサイのM29は銃は違法認定されたけど、この蓄圧カートリッジは法律に引っかからないので回収されなかった。
 そのため、予備のカートリッジだけは手に入るという不思議な状態になった。

 実は昔、なにかに使えないかと思ってカートリッジだけ手に入れたことがあったのですが、冷静に考えると「これが発射できる何かを作った時点で、その銃はおそらく違法になる」ので、結局何も作れずに終わってしまったのだ。


 今あらためて画像を見るとセンターファイアでこりゃ厳しいなぁという感じ。
 発売前の雑誌レビューでも「危険なので製品版はこのへん改造対策されるのでは?」なんて指摘されていたようなものだった。

 でも、アサヒのM40は実弾が撃てないように独特の激発機構で対策がされていたにも関わらずかなり強引な方法で違法銃になってしまった。
 しかもTV局が改造したものを報道したもんだから「違法改造したものを作っていいのか?」ということで別の意味でも話題になってしまった。

 カシオペアシステムはさらに改造対策が施されていたはずだったのだが、この銃専用に作った特性のカートリッジを使うと発射可能になる....みたいなある意味強引な規制になってしまいとにかく日本の国というのは蓄圧式カートリッジにはうるさいといえる。

 今回のスポンジガンは弾も大きいし、材質に金属が一部使われていたから引っかかってしまったんだろう。
 でも、金属製っていったっておもちゃですから、こんなもので実弾うったら撃った側が無事にすむとは思えませんけどねぇ...


 流石に今後は輸入業者も気をつけるだろうし、スプリングを内蔵したカートリッジ式でも合法なエアソフトだって結構ある。

 昭和な銃ですが、東京マルイの旧リボルバーシリーズは一応蓄圧カードリッジだぞ!

 また、リボルバーを危険視する人もいるけど、この辺しっかりした改造対策が取られていることも多い。



 ハンマーかと思ったらこんな感じでダミーだったりするのだ。

 注意は必要かもしれないけど、まだまだ面白い銃が出てくるんじゃないかと思います。
 先程も紹介したけど最近中華メーカーから出てるのはトイガンとして安価で面白い。

 現在販売されているものでパイソン、グロッグ、ウェブリー、ガバメントといった拳銃だけではなく、モシン・ナガン、リー・エンフィールドといったボルトアクションまで発売された。
 スポンジ銃としてはちょいと高めかもしれないが、エンフィールドもモシン・ナガンもエアソフトガンを買うとなると安くても5万近辺の価格帯だ。半値以下で1/1で遊べるのはかなりの魅力といえる。

 サバゲには全く使えないけど、お部屋で遊ぶトイガンとして考えればむしろこれくらいのほうが面白い。
 別に俺サバゲするわけじゃないけどちょっと銃があったら楽しいなぁって人とか、コスプレで遊ぶために安く銃が欲しい人は選択肢の一つにしてもいいと思う。
 遊ぶんだってあの大きい弾で数メートル先の的を当てるのも夜店の射的感覚でなかなかいいものだ。

 というわけで、今回は残念ながら銃刀法騒ぎになっちゃったけど、チープなおもちゃも面白いですよーっていう話でした。
 連休が続いて台風だったりと大変な連休になっておりますが、みなさんもお気をつけて遊んでくださいませ!
 それではまた来月!


  

Posted by さめ ひろし at 23:34Comments(2)月刊みりさば