2010年06月01日
月刊みりさば0411
月刊みりさば2004年11月号
宮崎駿の戦車の本
-ハヤオの動く戦車-
宮崎アニメ「ハウルの動く城」が公開ってことで連日TVCMが流れている。今月はこの宮崎駿って人をみりさば的に追いかけてみようと思う。
模型を昔やっていた人にとってはかなり有名な話ですけど、宮崎駿さんはモデルグラフィックスという模型雑誌に1984年から約10年間、断続的ではあるが連載をしていた。
で内容は、アニメ的な話ではなくてミリタリー的な話がほとんどだったのである。現在は、3冊の本となっているのでちょっと今回は「ハウルの動く城」を記念してこの3冊を紹介しようと思う。
○「飛行艇時代(増補改訂版)」大日本絵画 1,890円(ISBN 4-499-22864-6)
飛行艇についてのカラー漫画と、映画資料を満載した本。飛行艇のカラーマンガは映画「紅の豚」が製作される前に描かれたものだ。この「増補改訂版」はもともと出版されていた「飛行艇時代」という本にアニメ化を記念して資料などを大幅に追加して復刻されたものだ。紅の豚の時代の戦闘飛行艇の歴史なども収録していて紅の豚の世界をもっと深く知りたい人にはお勧め。

○「宮崎駿の雑想ノート」大日本絵画 2,940円(ISBN 4-499-22677-5)
第一次世界大戦の飛行機や、南北戦争の砲艦などといった古い話から第二次世界大戦ものといろいろなミリタリーものの話を宮崎駿の豊富な知識で妄想した短編作品集。タイガー戦車の戦闘を擬人化した豚で描かれた「豚の虎」は名作。こちらにも「飛行艇時代」は収録されている。
「資料的な価値はありません」などと注意書きがされているが実際は適当な戦記マンガよりも資料になったり面白かったりするところはさすが宮崎駿監督である。
とにかく宮崎駿が好きなことを勝手に描いたともいえる作品なんですが、逆にそれがメッセージ性を持たせなければいけないアニメよりも趣味性がすごく濃くて面白い。宮崎駿監督の一番の作品はこれという人もいるほど。とにかく読んでほしい1冊。
○「泥まみれの虎 宮崎駿の妄想ノート」大日本絵画 2,625円(ISBN 4-499-22790-9)
実在する人物、ドイツ戦車兵のエースのオットー・カリウスの戦闘を豚に擬人化したマンガ。コミカルながらもシリアスな話はさすがである!後半には「豚の虎」の続編的な話も収録されたり、「風の谷のナウシカ」のマンガ連載終了時にアニメ雑誌の表紙に4号戦車に乗るナウシカを描いたという暴挙に出たときの顛末なども載っている。雑草ノートが面白かった人にはこちらもお勧め!
と、まぁミリタリー色の強い3冊なんですが、特に雑想ノートの「豚の虎」は「宮崎駿監督好きそして戦車好き」の人にはたまらない名作となっています。かつて、宮崎監督がまだまだ世界の巨匠ではなかったころはもしかしたらアニメ化しないのかなぁなんて思っていたんですがねぇ....
実際雑想ノートでも「多砲塔戦車のアニメが作りてぇ!誰かスポンサーになってー」なんて話も書いておられたようですけどさすがにここまで巨匠になっちゃうと逆に難しいよなぁ....残念!
宮崎駿の戦車の本
-ハヤオの動く戦車-
宮崎アニメ「ハウルの動く城」が公開ってことで連日TVCMが流れている。今月はこの宮崎駿って人をみりさば的に追いかけてみようと思う。
模型を昔やっていた人にとってはかなり有名な話ですけど、宮崎駿さんはモデルグラフィックスという模型雑誌に1984年から約10年間、断続的ではあるが連載をしていた。
で内容は、アニメ的な話ではなくてミリタリー的な話がほとんどだったのである。現在は、3冊の本となっているのでちょっと今回は「ハウルの動く城」を記念してこの3冊を紹介しようと思う。
○「飛行艇時代(増補改訂版)」大日本絵画 1,890円(ISBN 4-499-22864-6)
飛行艇についてのカラー漫画と、映画資料を満載した本。飛行艇のカラーマンガは映画「紅の豚」が製作される前に描かれたものだ。この「増補改訂版」はもともと出版されていた「飛行艇時代」という本にアニメ化を記念して資料などを大幅に追加して復刻されたものだ。紅の豚の時代の戦闘飛行艇の歴史なども収録していて紅の豚の世界をもっと深く知りたい人にはお勧め。

○「宮崎駿の雑想ノート」大日本絵画 2,940円(ISBN 4-499-22677-5)
第一次世界大戦の飛行機や、南北戦争の砲艦などといった古い話から第二次世界大戦ものといろいろなミリタリーものの話を宮崎駿の豊富な知識で妄想した短編作品集。タイガー戦車の戦闘を擬人化した豚で描かれた「豚の虎」は名作。こちらにも「飛行艇時代」は収録されている。
「資料的な価値はありません」などと注意書きがされているが実際は適当な戦記マンガよりも資料になったり面白かったりするところはさすが宮崎駿監督である。
とにかく宮崎駿が好きなことを勝手に描いたともいえる作品なんですが、逆にそれがメッセージ性を持たせなければいけないアニメよりも趣味性がすごく濃くて面白い。宮崎駿監督の一番の作品はこれという人もいるほど。とにかく読んでほしい1冊。
○「泥まみれの虎 宮崎駿の妄想ノート」大日本絵画 2,625円(ISBN 4-499-22790-9)
実在する人物、ドイツ戦車兵のエースのオットー・カリウスの戦闘を豚に擬人化したマンガ。コミカルながらもシリアスな話はさすがである!後半には「豚の虎」の続編的な話も収録されたり、「風の谷のナウシカ」のマンガ連載終了時にアニメ雑誌の表紙に4号戦車に乗るナウシカを描いたという暴挙に出たときの顛末なども載っている。雑草ノートが面白かった人にはこちらもお勧め!
と、まぁミリタリー色の強い3冊なんですが、特に雑想ノートの「豚の虎」は「宮崎駿監督好きそして戦車好き」の人にはたまらない名作となっています。かつて、宮崎監督がまだまだ世界の巨匠ではなかったころはもしかしたらアニメ化しないのかなぁなんて思っていたんですがねぇ....
実際雑想ノートでも「多砲塔戦車のアニメが作りてぇ!誰かスポンサーになってー」なんて話も書いておられたようですけどさすがにここまで巨匠になっちゃうと逆に難しいよなぁ....残念!
Posted by さめ ひろし at 23:04│Comments(0)
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