2005年03月04日

月刊みりさば0304

※月刊みりさばの移動に伴ってミリブロに転載された過去記事です。

 私が高校生の時のこと。友人とどーでもいい話をしながらコンバットマガジンなんかを広げて電車でにのっていたときのことだ。
 突然、隣に座っていたおじさんが話しかけてきた。「おい、ぼーず。そういうのきょーみあるのか?」まぁコンバットマガジンなんか車内で読んでいるくらいなんだから反論はできませんのではいそーですと答えた。
 そのおじさんはそーかそーかといったあとにいろんなことを話し始めた。動いているものに銃をうってもなかなか当たらないこと。特に飛行機に関しては撃ち上げという不利な面も手伝って滅多にあたるもんではないってこと。む、このおじさん。僕らみたいに鉄砲好きって訳じゃない。実際に銃をうった体験談をしているんだ。

 おじさんはたぶん第二次世界大戦に参加した自分の体験談をいっているのだろう。いきなり学校帰りの東海道線でそんな体験談を聞かされるのもびっくりな話なんだけどこういう話なんてそうそうきけるもんじゃないのでそのままありがたく拝聴することにした。
 そのおじさんは最後にもう一度「いいか!飛行機になぁ鉄砲うったってなかなか当たるもんじゃないんだぞ!」といって立ち去っていった。
 私はその知識を体験できる機会なんておそらくないんだろう。でもおもしろい話をきいてしまったなぁ...などとぼぉっと考えながらおじさんの後ろ姿を追っていった。

 今でもニュースなんかで空爆の話がでるたびに思い出します。なかなか飛行機には弾が当たらないそうなんです。
  

Posted by さめ ひろし at 23:07Comments(0)月刊みりさば