スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上記事の更新がないブログに表示されます。
新しい記事を書くことで、こちらの広告の表示を消すことができます。  
Posted by ミリタリーブログ at

2010年06月01日

月刊みりさば0412

月刊みりさば2004年12月号
-冬なのにキャンプの話-


 先日、恒例の冬のミリタリーキャンプに行ってまいりました。
 いつもだったら、このころのキャンプは「冬将軍到来っ!」って感じの防寒装備必須の季節なんですが、今年は季節外れの台風が襲いかかり、豪雨の中のキャンプとなりました。
 飲んでたうちは雨だけでそれほどでもなかったんだけど、テントにもぐってからものすごい風が吹き始めて今年二度目のサバイバルキャンプになりました。
 「今月も一言」を毎月読んでいる方は覚えているかもしれませんが、私は今年の3月に「キャンプに行ったら雪だった」というサバイバルキャンプを経験しているのです。まぁそんな天気だったらいくなよとかいわれそうですが我々のミリタリーイベントのキャンプは雨天決行!雪そして強風!悪天候に負けない我々は今回も1泊2日のキャンプを強行してきたのです。

 というわけで、前置きが長くなりましたが、今年最後の月間みりさばはキャンプシーズンでもないのにキャンプに軍用品を持ち込む楽しい軍用品キャンプのご紹介です。

 軍用品をもちこむのってなんで楽しいのかって聞かれるとちょっとアレですが、軍用品を持ち込んでのキャンプってのは非常に楽しいものです。
 だいたいのものがごっつくてかさばるけど、丈夫さに関しては天下一品です。過酷な条件下で使うように設計されているから市販品より丈夫につくってあったりするんですね。そのへんの丈夫さがたまらない魅力!意外と使えたりすると「さっすが軍用じゃん!」とかいってワクワクします。
 軍装品店で入手できるものは年代もいろいろとあるので年代の古いものもあります。そういったものは近代のキャンプ用具に比べると使いづらかったりするものもありますが、それはそれで趣が楽しめるというものです。
 私はテントは市販品のドーム型テントなんですが、最近、仲間内で古い軍用のポールから立てるちょっとめんどくさいテントを使用するのがはやっています。
 米軍だけではなく、旧ドイツ軍の「ツェルトバーン」というポンチョを組み合わせてテントを作ったりする人もいれば、チームで大型の軍用テントを用意する本格派もいます。
 寝袋なんかはごっついけどふかふかして寝心地はいい。皿にもフライパンとしても使用できる米軍のメスキットや、まがり具合が非常に重宝するL型ライトは純粋にキャンプ用品としてお勧めです。
 食器セットももちろん軍用。フォーク、ナイフ、スプーンのセットは西ドイツ製でこれをいつも米軍のメスキットに入れて「お食事セット」としてもっていきます。
 ライトは西ドイツのものか米軍のL型ライトをもって行きます。西ドイツのヤツは胸ポケットのボタンにつけられるし、L型はクリップで腰につくので手ぶらで使うことが出来ます。
 雨具は、雨具だけではなく敷物としても使用できる米軍ポンチョ。天候が怪しいととりあえずもっていくと非常に重宝します。新品は独特のにおいがするのでにおいが取れるまで天日干しにしてから使用するのがよいでしょう。
 最新装備ならやっぱりゴアテックス。今回の雨はゴアテックスを着ている人は雨をまったくものともしないでうらやましがられたりしていました。
 とまぁ気がつくとテント以外は大体軍用品を私は使っています。なんででしょうか?それは、軍用品の独特な使い心地に引かれているのかもしれません。まぁ、コレクションを使っているだけって可能性も大ですが....

 過酷な要求のため、多少かさばっても丈夫に作られている軍用品は市販品にはない独特な雰囲気があります。
 その「独特な雰囲気」ってのは一度味わってしまうとついつい市販品より軍用品を選んでしまう魔力があるのです。
 みなさんも一度「使える軍用品」ってのにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
  

Posted by さめ ひろし at 23:05Comments(3)月刊みりさば

2010年06月01日

月刊みりさば0411

月刊みりさば2004年11月号
宮崎駿の戦車の本
-ハヤオの動く戦車-


 宮崎アニメ「ハウルの動く城」が公開ってことで連日TVCMが流れている。今月はこの宮崎駿って人をみりさば的に追いかけてみようと思う。
 模型を昔やっていた人にとってはかなり有名な話ですけど、宮崎駿さんはモデルグラフィックスという模型雑誌に1984年から約10年間、断続的ではあるが連載をしていた。
 で内容は、アニメ的な話ではなくてミリタリー的な話がほとんどだったのである。現在は、3冊の本となっているのでちょっと今回は「ハウルの動く城」を記念してこの3冊を紹介しようと思う。

○「飛行艇時代(増補改訂版)」大日本絵画 1,890円(ISBN 4-499-22864-6)
 飛行艇についてのカラー漫画と、映画資料を満載した本。飛行艇のカラーマンガは映画「紅の豚」が製作される前に描かれたものだ。この「増補改訂版」はもともと出版されていた「飛行艇時代」という本にアニメ化を記念して資料などを大幅に追加して復刻されたものだ。紅の豚の時代の戦闘飛行艇の歴史なども収録していて紅の豚の世界をもっと深く知りたい人にはお勧め。

○「宮崎駿の雑想ノート」大日本絵画 2,940円(ISBN 4-499-22677-5)
 第一次世界大戦の飛行機や、南北戦争の砲艦などといった古い話から第二次世界大戦ものといろいろなミリタリーものの話を宮崎駿の豊富な知識で妄想した短編作品集。タイガー戦車の戦闘を擬人化した豚で描かれた「豚の虎」は名作。こちらにも「飛行艇時代」は収録されている。
 「資料的な価値はありません」などと注意書きがされているが実際は適当な戦記マンガよりも資料になったり面白かったりするところはさすが宮崎駿監督である。
 とにかく宮崎駿が好きなことを勝手に描いたともいえる作品なんですが、逆にそれがメッセージ性を持たせなければいけないアニメよりも趣味性がすごく濃くて面白い。宮崎駿監督の一番の作品はこれという人もいるほど。とにかく読んでほしい1冊。

○「泥まみれの虎 宮崎駿の妄想ノート」大日本絵画 2,625円(ISBN 4-499-22790-9)
 実在する人物、ドイツ戦車兵のエースのオットー・カリウスの戦闘を豚に擬人化したマンガ。コミカルながらもシリアスな話はさすがである!後半には「豚の虎」の続編的な話も収録されたり、「風の谷のナウシカ」のマンガ連載終了時にアニメ雑誌の表紙に4号戦車に乗るナウシカを描いたという暴挙に出たときの顛末なども載っている。雑草ノートが面白かった人にはこちらもお勧め!

 と、まぁミリタリー色の強い3冊なんですが、特に雑想ノートの「豚の虎」は「宮崎駿監督好きそして戦車好き」の人にはたまらない名作となっています。かつて、宮崎監督がまだまだ世界の巨匠ではなかったころはもしかしたらアニメ化しないのかなぁなんて思っていたんですがねぇ....
 実際雑想ノートでも「多砲塔戦車のアニメが作りてぇ!誰かスポンサーになってー」なんて話も書いておられたようですけどさすがにここまで巨匠になっちゃうと逆に難しいよなぁ....残念!
  

Posted by さめ ひろし at 23:04Comments(0)月刊みりさば

2010年06月01日

月刊みりさば0410

月刊みりさば2004年10月号
ヒストリカルゲームにいこう!(2)
-リエナクトメントってなに?-


 さて、今回は「サバイバルゲームと似ているようでぜんぜん違う遊び」リエナクトメントってなんだろうって話です。
 リエナクトメント(Reenactment)って言葉をとは「再現」って意味になります。戦闘を再現するのが目的の遊びなんですね。もうすこしわかりやすくいうと「歴史再現劇」という「当時の時代を再現する」ことが目的の遊びです。プレイヤーは映画やドラマ、そして記録写真などのワンシーンを再現するために努力を惜しみません。そのため、着るものや装備するものは当時使用されていたものがもしくはそのレプリカを使用することになります。「ゴーグルとエアガンさえ持っていればOK!」というサバイバルゲームよりは知識や必要なものが多く、ちょっと敷居が高いものになっています。
 こういった歴史再現を目的としたゲームを「ヒストリカルゲーム」歴史再現プレイが「リエナクトメント」と呼ばれているようです。

 プレイヤーはプレイが始まるとその設定された兵士になりきり、兵士としての行動、たとえば「上官に対しては敬礼をしたり」上官は「部下に対する命令を」階級が上のものとして部下に命令したりします。
 ここで勘違いしないでほしいのは、こういった軍隊の上下関係はプレイの一環として行われているのでプレイヤーは「遊びの中の楽しみ」として上下関係を楽しんでいるので強制されてやらされているというわけではありません。上官は「みんなが納得する上官」をプレイしなければならず、それはそれで結構大変な演技力が必要なことでもあります。また、兵士のほうがかなり自由にプレイできるために上官より兵士のほうが好きな人もかなりいたりします。
 というわけで、プレイヤーは「戦闘に勝つために作戦を行う」のではなく、「歴史再現的をうまく行うために作戦をおこなって」います。サバイバルゲームと決定的にちがうのはこの辺で「戦闘に勝った人が勝ちぃー」ではなく、「歴史再現的にかっこよくプレイできた」プレイヤーのほうがすごい。ってことになるんですね。

 まぁ難しく考えるとめんどくさくなってしまいます。簡単に考えると「映画のワンシーンみたいな戦争ゴッコ」ってことです。RPGゲームでそのファンタジー世界の架空のプレイヤーになりきるのに似ているかもしれません。
 日本では第二次世界大戦ものとかベトナム戦争ものなんかがよく行われていますが、米国では南北戦争ものが一番プレイ人口の多いイベントで、ゲティスバーグの戦いを再現したイベントの参加者は5万人、見学者も含めると50万人以上というものすごい大イベントが行われています。
 でも実は日本でも古い時代をテーマとしたリエナクトメントが結構開催されています。それは「関が原合戦絵巻」とか「日野新撰組祭り」などといった時代祭りなどのイベントが「古い時代のリエナクトメント」といえるでしょう。え?と思う人がいるかもしれませんが、歴史再現という目的を考えればこれはもちろんリエナクトメントなのです。今年に入ってから私が新撰組祭りに官軍の格好で出演しているのもそういうわけなのです。
 リエナクトメントっていうとなんだかとっても敷居が高くて特殊なものとおもわれがちですが、こう考えると思ったより身近なものかもしれません。その時代にタイムスリップしてプレイできるリエナクトメント、なかなか面白いですよ。
  

Posted by さめ ひろし at 23:03Comments(0)月刊みりさば

2010年06月01日

月刊みりさば0409

月刊みりさば2004年9月号
ヒストリカルゲームにいこう!(1)
-アホカリプス-


 今年の夏も私が参加しているリエナクトメントでも最大級のイベント「アホカリプス(通称アホカリ)」に参加してきました。
 この「アホカリプス」というイベントタイトルはコッポラのベトナム戦争映画「地獄の黙示録『原題:Apocalypse Now』」からきているとおりベトナム戦争をモチーフとして扱ったリエナクトメントイベントです。しかし、本イベントのほうは横文字ではAhocalypseと表記しています。これはアホカリプスのもうひとつの意味「ミリタリー馬鹿(aho)が大勢集まる」イベントって意味もあるそうなんです。なるほどなぁ(苦笑)...

 さて、今回ちょっと耳慣れない言葉「リエナクトメント」という言葉が出てきました。簡単に説明しますと、この「リエナクメント」というのは歴史再現を目的としたイベントやゲームの事を指します。
 こいつを今回説明してしまうとアホカリの内容に触れる前に今月は終わってしまいますのでサバイバルゲームなどの「ゲームの勝敗」を目的とするゲームではなく、当時の雰囲気を楽しむための遊びなんだと思ってください。詳細は次号以降で!

 で、このアホカリってイベントはイベント開催の2日間、会場全体がベトナム的な雰囲気でいっぱいでかなり大変なことになっております。どれくらい大変なのかというと、会場内のほとんどの人が軍服(米軍、北ベトナム軍、そのほかベトナム戦争に参加した各国)かアオザイ(ベトナムの民族衣装)を着ていて、そうでない人もなんとなくベトナム風の格好をしていて参加者全員がアホカリ会場のリエナクメントに参加しているといえるでしょう。
 今年は入場門が軍用のゲート風になり、会場内には米軍の軍用ジープ、軍用トラック、そしてシクロ(ベトナムの自転車改造の人力車)まで走り回り、会場の一角には大型軍用テントがたちならびちょっと壮観です。
 こういった会場の雰囲気で楽しみ、夜は遠くから来た友人たちと飲み、尽きない話に花が咲いたりします。米軍の慰問コンサート風のイベントとしてジミ・ヘンドリックスのコピーバンドを呼んだ年もありました。

 そして翌日はサバイバルゲーム風のイベントがあります。普通のサバイバルゲームと違うのは人数などでチームわけするのではなく、「リエナクメント」が優先するため軍装でチームわけがされるのです。
 両軍とも当時の軍服またはレプリカを着用し、「ベトナム戦争」当時の銃をモデル化したエアソフトガンを使用します。雑誌取材であっても同様で、従軍カメラマンという形でしかフィールドに立ち入れません。
 以前、某週刊誌の記者が参加されたときはこの貴社の方が非常にノリのいいかたでライカをわざわざもってきて参加してくれました。そんなノリと熱意で参加者全員が作る「歴史再現劇」ベトナム戦争リエナクトメント。ちょっと準備は大変なんですけど日常では味わえない体験が出来るイベントでもあります。
 ちょっと今回はリエナクトメントの雰囲気だけの紹介となりましたが次回からはリエナクトメントのいろいろについてもご紹介したいと思います。ご期待ください。

  

Posted by さめ ひろし at 23:02Comments(0)月刊みりさば

2010年06月01日

月刊みりさば0408

月刊みりさば2004年8月号
「夏の怪談?」


「ねぇねぇ!この怪談知ってる?」
「えっ!なになに?」
「あのねぇ~富士の樹海のあたりの話なんだけどねぇ~」
「あの辺にゆ・う・れ・いがでるんだって~」
「ええーっ!まじまじっ?」
「まじまじっ!しかもねぇ、なんと日本軍の幽霊なんだって~」

「ええーっっ!まじでーっ!?」
「ほんとよー!なんか森の奥のほうを歩いていたり、樹海のそばの道路を整列した兵隊が歩いているのをみたって人がたっくさんいるんだから~」
「きゃーっ!こっわーい!」
「・・・・・・・・・」

 なーんて怪談を聞いたことがある。書店に並ぶ「本当にあった~な話」なんてのでもでてくるような夏の怪談の定番みたいなもんだ。

 たいていああいったお話は整列した軍隊がザックザックと軍靴の音を響かせながら歩いているのが定番。

 しかし悲しいかな戦争の記憶の風化によってっつーか漫画にする漫画家があまりきちんと資料を集めていないせいもあって結構テキトーだったりする。
 まぁ別に軍装がどうとかそういう細かいつっこみをする気はありませんが、時々服が緑に塗ってあるのはどうかと思うぞ?
 この辺カラー写真が少ない写真の歴史の証明でもあるんだなぁと思います。
 残っている資料が白黒写真ばっかりだから現在の軍隊のイメージの「緑」が頭の中に浮かんできちゃうんだねぇ....

 さて、話は戻りますが冒頭の怪談。実話なんでしょうか?

 私は間違いなく実話だと思います。夏に富士の樹海のそばってたぶん本栖湖のことなんじゃないかなぁ?
 実は知り合いのチームで本栖湖で毎年サマーキャンプをする旧日本軍のグループを知っているのです(笑)。
 たぶん幽霊じゃないのも間違いないところなんですけどね。

  

Posted by さめ ひろし at 23:01Comments(0)月刊みりさば

2010年06月01日

月刊みりさば0407

月刊みりさば2004年7月号
「陸軍の迷彩が変わるぞっ!」


 最近、米陸軍が戦闘服をリニューアルするというニュースがありました。
 1981年のデビュー以来、迷彩といえば誰もが思い浮かべるくらい有名なあのウッドランドパターンもいよいよ新しくなるようです。

 このウッドランドパターンは米軍の迷彩パターンの中では驚くほど長く使用されたパターンといえるでしょう。といいますのも米軍の装備、服はリニューアルのサイクルが非常に早いのが特徴なのです。
 たとえば、最近ニュースによく出てくるデザートパターン。実は新旧2種類ありまして、湾岸戦争では同じような色でも茶色の粒の細かいパターン(その形状から僕らはチョコチップなどと呼んでいます。ihagunでは「6C」)が使用されていましたが、今ニュースに出ているのはもっと茶色のしみが広がったような迷彩(僕らはコーヒーパターンなどと呼んでいます。ihagunでは「3C」)が使用されています。
 装備なんかも結構変化しているのでなかなか集める側も大変なようで、最近友人の米軍好きが近年のめまぐるしい変化に金銭的についていけねぇっ!とかこぼしていました(笑)。
 また、陸軍とは違い、海兵隊はいち早く戦闘服の変更を行っています。今回の変更で陸軍と海兵隊はまったく違った迷彩服になってしまうようです。

 海兵隊ではMARPAT(Marine Pattern Camouflageの略)のピクセルパターン迷彩というものが採用されており独自路線を貫くようです。こいつにはよくみると迷彩パターンの中にUSMCのマークがプリントされていることからみても陸軍では使われないのでしょう。

 海兵隊は通常の迷彩パターンとデザートパターンの2種類のパターンを支給していますが今回の陸軍の迷彩パターンはグレーの迷彩パターンの1色のみ。これでどの地形でもいけるっていうんだけどなんか見慣れないアーバンカモフラージュみたいでなんだか奇妙なイメージです。ボタンはなく、服のあわせをとめるのはファスナーとマジックテープ。ポケットも今までのものと違う斜めのポケットが胸についていて襟も詰襟みたいなものと今までの迷彩服とはまったく印象が違う大胆な変更です。
 全体的にスリムなデザインと詰襟風の襟ははおそらくボディアーマーを上から着ることが前提になっているからみたいですね。

 ニュース発表では2005年10月からの支給で2007年12月までには全陸軍でのリニューアルが完了するということで、まだまだ先の話ですがihagunのカタログにも新型迷彩服がのるかもしれませんね。装備も含めていろいろと変わるようなので続報がちょっと気になる新型迷彩服ですね。

  

Posted by さめ ひろし at 23:00Comments(0)月刊みりさば

2010年06月01日

月刊みりさば0406

月刊みりさば2004年6月号
「戦車兵はつらいのだ」


 「PANZER FRONT Ausf.B」というゲームが発売された。プレイステーション2用の超本格的戦車戦シミュレーションゲームの3作目である。
 あーどうしようかなぁと考えていたのですが取扱説明書のイラストを私の大好きな「モリナガ・ヨウ」先生(ワールドタンクミュージアムのイラスト描いている人)が描いていると聞いて我慢できなくなって買ってしまった。あ~あ、買っちゃった。どうしよう.....

 と、いいますのもこのゲーム、超本格的シミュレーションゲームだけあって半端じゃなく難しいのだ。実は私、一番初めの「PANZER FRONT」ですらあまりの難しさにいまだクリアしていないのだーッ!しかも、3作目はもっと難しくなっているらしい。やっばいなぁ....今回もクリアなんかできないんだろうなぁ....

 とはいえ買ってしまったものはしょうがない。取扱説明書のモリナガ・ヨウ先生のイラストを眺めつつディスクをセット。
 まずはトレーニングマップから。我ドイツ軍の誇る3号G型戦車に乗り込み砂漠を走る。目標は、イギリス戦車だっ!

 砂丘の下で待ち伏せをかけていると巡航戦車MkIVが丘の上に見えてきた。こいつは早いだけがとりえで装甲があまり厚くないはず。くらえっ!「どかーん!」MkIVはたちまち黒鉛を上げて停止する。
 そのまま、次のMkIVに照準を合わせて発射!今度は砲塔が吹き飛び爆発する!よしっ!この調子ならいける。
 しかぁし!喜びもつかの間、今度は無線連絡でマチルダ戦車接近の報が入る。
 こいつは砲は非力で鈍足なんだけど装甲がめいっぱい硬い。「戦場の女王」と呼ばれ、対戦車砲ではまったく歯がたたず、88ミリ高射砲を戦車に向けて撃ってやっつけたというとんでもない女王だ。
 幸いなことに待ち伏せした場所がよく、マチルダはまだ気がついていないようだ。十分ひきつけて....いけーっ!
 「ご い ん !」
 効果なし!うわっ!硬っ!「ごいん!」「ごいん!」「ごいん!」


 狙いを定め、撃っているつもりなんだがぜんぜん弾が貫通しない。もうこりゃどうなってんだってくらいに。
 「がつぅーん!」うわ。いきなり攻撃!後方にもう一台マチルダがっ!わぁあぁあんっ!マチルダさぁあぁん(違う)!

 うーん、トレーニングマップでこの難易度!相変わらず遠慮ないゲームである。

 パンツァーフロントはシミュレーションとして非常によく出来ている。だが、よくできすぎていて難易度が激しく高い。
 しかし本来シミュレーションとはこういうものなのだ。歴史の1ページに参加し、当時の苦労を実感する。これがシミュレーションというものなのだ。だから、歴史の本に「装甲が硬くドイツ軍は苦戦を強いられた」ってかいてあるんだから苦戦しなければいけない。間違ってもパワーアップパーツなどくみこんではいけないのだ。戦車好きの人は一度はプレイしてこの苦労を体験してみてほしい。
 しかし、それにしてもむずかしいなぁ....
  

Posted by さめ ひろし at 22:57Comments(0)月刊みりさば

2010年06月01日

月刊みりさば0405

月刊みりさば2004年5月号
「幕末というミリタリー」


 みなさん。「ラストサムライ」は見ましたかっ!
 いやぁ、渡辺謙かっこいかったすねぇっ!
 あと官軍もでてましたねーっ!

 うわー、ミニエー銃だぁっ!とか全然関係ないところでも盛り上がっちゃいましたよぉ(笑)。
 というわけで先月に引き続き官軍のお話です。

 5月は佐倉市で時代祭り、日野市で新撰組祭りという2つのイベントが開催され、我々はこの2つのイベントに参加して今までの練習の成果を発揮してきたのでした。
 練習の成果とはいってもその格好でサバイバルゲームとかするわけではありません。
 この2つのお祭りは市内を練り歩く仮装行列みたいなことを行うのですが、この仮装行列に我々官軍は当時の軍隊の隊列を組んで行進してきたのでありました。
 さらに日野市のイベントでは宿敵新撰組との模擬戦闘を行ったり、佐倉市では佐倉藩の大名を警護したりといろいろなことをさせてもらいました。

 それに行進だけとはいっても今月まで結構練習してきた成果をお祭りを見ている人に見せるイベントでもあるわけです。
 この「観客がいる」ってのがなかなか面白いところで、沿道から結構声援が飛んだり、歓声が聞こえたりしてなかなか気持ちいいものなんです。ファンサービス(笑)に敬礼をしてみれば拍手喝采が飛んできます!
 行進する場所もお祭りをやるくらいの場所ですから歴史にゆかりのある地で時代が幕末とはいえこんなに歴史的にすごいところでミリタリーごっこができるなんてすばらしいことですな。
 歴史的に古くてでも新しいミリタリーの遊び方「官軍時代祭り参戦」。来年も是非参加してみたいと思います。ああ、来年が楽しみだなぁ...

  

Posted by さめ ひろし at 22:53Comments(0)月刊みりさば

2010年06月01日

月刊みりさば0404

月刊みりさば2004年4月号
「幕末というミリタリー」


 今年、NHK大河ドラマは新撰組。雑誌は新撰組関連のマンガが昨年から続々と新連載が開始され、新撰組ゆかりの地ではおみやげ物コーナーに特設コーナーができたりとちょっとした新撰組ブームになっています。
 ミリタリーな私としてもこのブームに載ってみようと最近「幕末の歴史イベント参加計画」をちゃくちゃくと進めています。
 でもね、新撰組のイベントといってもだんだら模様のはっぴを着て新撰組に入隊しようってんじゃなくて新撰組の敵役である「官軍」として参加なんですっ!

 私のやろうとしている「官軍」ってのは幕末に西洋式の訓練をうけた部隊で、戦国時代からの「鉄砲隊」ってのとは強さも中身もぜんぜん違う。
 鉄砲は日本製の火縄銃より数段性能のよいもの、装備はこの年代ではちょっと前まで独立戦争をしていたアメリカの余剰兵器(独立戦争が終わっちゃったのであまっていたんだと)とはいえ最新のもの。戦い方もオランダ式などの教練を取り入れている。
 この時代こういった西洋式の武器と戦い方をする兵がでてきたことで刀と剣術に長けた武士が主役であった時代は終わりを告げてしまい、鉄砲と訓練された兵隊が主役の時代がくるのである。
 そうなるとこいつは日本で近代の軍隊組織の誕生ともいえる 事態ではありませんかっ?
 そんなわけで、新撰組ブームとも重なって「みりさば的幕末ミリタリー」の官軍への参加!となってくるのであります。

 しかし、近代的軍隊の幕開けともいえる官軍なんですがそれでもまだまだ江戸時代の流れを引きずっている面もありまして、服装は洋服なんですけどかぶり物が韮山笠などのいかにも日本的な笠だったりします。しかもなんだかんだいってもまだ刀も持っているし....まぁ、その和洋折衷的なところもまたおもしろい物ではあります。

 銃の方もいろいろとありますが私が今所属しているグループで使用しているのは前装填式のエンフィールド(エンピール)銃。それまでの戦国時代からあった火縄銃から火種がいらない雷管式という現在の銃の方式に一歩近づいたものの、まだ前装式(銃身の先から弾を入れてやる方式)のため、カートリッジ式の現在の銃と違って1発1発前から弾を込めてやらなければいけないという代物です。
 そのため私たちが実際に銃を扱う際にも前装式の(実際は弾はでないんだけどね)装填作業をいちいち行ってから射撃体制に入ります。
 そのほか銃の構え方一つもいままでと違ってオランダ式の物を覚えたりと覚えることがいっぱいなんですが、現在の銃に変わるまでの歴史を体感できたり、はじめて日本という国が取り入れた軍隊形式に興味津々だったりとなかなかおもしろい体験で新鮮なおもしろさがあります。

 そんなわけで現在幕末的ミリタリーに参加すべく官軍のイロハの特訓中っ!五月になりますとあちこちの町で新撰組祭りが開催されますのでそういったお祭りに続々と参加予定です。
 来月はこの特訓の成果(?)を披露しちゃおうかな~。
  

Posted by さめ ひろし at 22:53Comments(0)月刊みりさば

2010年06月01日

月刊みりさば0403

今月は一言でも書きましたが雪が積もった極寒の本巣でミリタリーキャンプをしてまいりました。しかもテント就寝です。我ながら馬鹿だなぁ....
 実は雪の中、テント寝ようと無謀なことを考えたのはちょっとした好奇心からだったのです。
 私が持っているキャンプ用品はテントは市販品なんですが、寝袋のほうが米軍のちょっとまえの極寒冷地用の寝袋なんです。
 感じとしてはihagunでも取り扱っているスリーピングバック(商品NoB-004)とほぼ同じなんですがもうすこしふかふかで寝袋に「EXTRA COLD(極寒冷地用)」って書いてあります。ちょっと特別っぽくっていいんですね。もうどこでも寝てやるぜーっ!って気持ちになってきます。正直一般の市販品の寝袋よりごつくてかさばるのですが寝心地は非常によいので気に入って1年中使っています。夏はもちろん思いっきり暑いので半分くらいファスナーを開けたままで寝られるし、春先でもパンツとTシャツ1枚で寝られる私の中では最強の寝袋です。

 で、今回、ミリタリーキャンプで本栖湖に着いたときに一面に広がる雪を見てこの私の持っている「EXTRA COLD」のスリーピングバックはいったいどれくらいの寒さまで耐えられるのかなぁ....って個人的に限界にチャレンジしたくなってきました。このIhagunサイトにだって「軍での過酷な使用に耐えることのできる商品の数々は実際に北極に観測に行かれる方が購入していったこともあるほどです」という文章があることだし....
 というわけで前置きが長いけど積雪の中でのテント就寝の話です。生命にかかわるので良い子は決して真似をしないでください(笑だけどまじでね)。

 まずは15センチ位ある積雪を踏み固めてからテントを設置。今回、ほとんどの人がイベント会場内の宿舎か車の中で就寝しましたが、私ともう一組だけがテントで就寝していました。ちなみにおとなりさんはゴアテックスの米軍仕様(って結局両方とも軍用かよ)。
 おとなりは用意よくまずはテント内に段ボールをしいて、さらにスリーピングマット。下からの冷気を遮断する作戦です。
 しまった!その手があったかと後悔しながらもこっちはとりあえずスリーピングマット2枚重ね。スウェーデン改造の旧ドイツ軍の服の上に東ドイツの防寒コートを着込んだまま慎重に寝袋に入ります。このまま体が温まってくればセーフですが、寒いままなら「負け宣言」!車に逃げ込んでエンジンをかけっぱなしにでもしてそこで寝なければなりません。

 こういうときにスリーピングバックカバーとかあるとちょっとは違うのかなぁとか米軍の毛布もやっぱり持ってくるべきだったとか今更いろんな想いが頭をよぎります。
 なんせ夕方に夕食をつくろうとガスコンロをつけたらガスが気化しなくてお湯が沸かせなかったほどの寒さです。
 余談ですけど、こういう限界にチャレンジしていると知らなくてもいいいろんなことがわかってきます。さむいとガスが気化しなくなるため、ガス式のコンロとかランタンはまったく役にたたないからやっぱ煮炊きはコールマンかエスビット(ドイツ軍の定番固形燃料)に限るねーとか。もっと寒くなるとバッテリーもやられてラジカセが動かなくなるとかさっきまで水たまりだったところが夜中になると凍ってしまうとか.....

 お!ようやくからだが暖まってきました。ちょっとぎりぎりでしたがセーフです。すごいな「EXTRA COLD」!さすがだ軍用!よーし!おやすみなさーい。

 翌日、極寒のスターリングラード本巣を生き抜いた我々が見たものはすべてが凍った世界であった。水はもちろんのこと、スポーツドリンク、ビール、ワインまでもが凍ってしまい、凍らなかったのはウォッカだけという恐ろしい世界であった。
 そうか、だからロシアの人はウォッカを好んで飲むんだねー(嘘)。
  

Posted by さめ ひろし at 22:52Comments(0)月刊みりさば

2010年06月01日

月刊みりさば0402

 東京マルイのVSR-10って銃を買いました。
 電動ガンで有名な東京マルイが発売した精密射撃用のコッキングライフルです。

 かなり昔はサバゲーで使っていたコッキングタイプのライフルですが(懐かしい話2002参照)ガスガンが普及してからはご無沙汰なのです。結構安価で精密射撃がたのしめそうなVSR-10。今月はコイツをちょっとさわってみましょう。

 VSR-10は実売価格が1万5千円~6千円あたり。ちょっとストックがプラでちゃちいという感じも受けますがこのお値段でトリガー(引き金)の軽さを調整できるような機構までついていたりと精密射撃がお手軽にできそうな雰囲気でお買い得感が高い。
 銃としても発射音と振動などを極力抑えた「スナイパーバージョン」と逆に撃ったときに肩に反動がくるような「リアルショックバージョン」の2種類が用意されていて(値段は全くいっしょ)おもしろそうなのでついつい衝動買い。
 今回、私が買ったのは「リアルショックバージョン」『実銃感覚のリコイルショックが体感できる、ボルトアクションライフルとしては業界初の「リアルショック」バージョン(東京マルイホームページより)』となどとホームページでは宣伝されている。
 このリアルショックって機構は単純な機構で非常に軽い銃本体に対して重いピストンで反動をどーんと伝わらせようという機構である。
 スナイパーバージョンは逆に軽いピストンでピストンが完全に前進する前にブレーキをかけて銃がなるだけ振動しないようにしている。本格的な射撃にはこっちの方がいいらしい。
 みりさば的おすすめはお気楽に遊ぶので「リアルショックバージョン」。「実銃感覚のリコイルショック」ってのはちょっと嘘ですが、肩に響く反動は『ライフルを撃っているだぜーっ!』って気持ちに十分させてくれる。
 久々撃ったコッキングライフルはかなりおもしろかった。本体が約2kgとものすごく軽く、ボルト(を引く力)もものすごく軽いってのは撃っていて疲れないしストレスを感じない。リアルショックのリコイルもおもしろくてばしばしうっていたらマガジンの30発はあっというまになくなってしまう。電動ガンと違う切れのあるトリガー、1発撃つ毎に行うボルトアクションの作業もこういった標的射撃では楽しみの一つ。
 電動ガンってサバイバルゲームをするには最高のアイテムなんですが、ちょっと遊ぶだけだとバッテリーが必要だったりするし、ちょっとだけ楽しむにはオーバースペックだったりします。
 そうなるとなんとなく気軽に楽しめるし値段的にもハンドガン並で楽しいのでVSR-10はちょっとおすすめなのでした。
  

Posted by さめ ひろし at 22:51Comments(0)月刊みりさば